【コラム】ラーメン用海苔はなぜ“溶けない”のか|収穫時期と海苔の硬さの関係
ラーメンのトッピングとして欠かせない「ラーメン用海苔」。
特に家系ラーメンや豚骨ラーメンでは、スープに負けない強さが求められます。
では、なぜラーメン用海苔は“溶けない”のでしょうか。
その答えは、「海苔の収穫時期と硬さ(繊維の強さ)」にあります。
本記事では、業務用海苔を専門に扱う立場から、
「3月以降に収穫された海苔がラーメンに向いている理由」をわかりやすく解説します。

1. 海苔は収穫時期によって硬さが変わる
海苔は冬の間に何度も刈り取られながら成長します。
そのため、収穫時期が遅くなるほど繊維が強くなり、硬さが増すという特徴があります。
● 初摘み(11〜12月)
- 柔らかく、口どけが良い
- 香りが繊細
- ただし、スープには溶けやすい
- 寿司用海苔に適してます
● 中摘み(1〜2月)
- 柔らかさと強さのバランスが良い
- 汁物でもある程度形が残る
- おにぎり用海苔に適してます。
● 晩摘み(3月以降)
- 繊維が太く、細胞壁が厚い
- 硬さがあり、スープに溶けにくい
- ラーメン用海苔に最も適している
この「晩摘み」の海苔こそが、ラーメン店で求められる“溶けない海苔”の正体です。
2. なぜ3月以降の海苔は溶けにくいのか
理由①:繊維が強くなるため
海苔は成長するにつれ、細胞壁が厚くなり、繊維がしっかりしてきます。
そのため、熱いスープに浸しても崩れにくいのです。
理由②:複数回の刈り取りで海苔が鍛えられる
海苔は1シーズンで6〜10回ほど刈り取られます。
後半に収穫される海苔は、海中の環境に何度も耐えてきたため、
自然と“強い海苔”に育つというわけです。
理由③:ラーメンの油と相性が良い
家系ラーメンや豚骨ラーメンは油分が多く、柔らかい海苔だとすぐに溶けてしまいます。
晩摘みの海苔は油にも負けず、
スープを吸っても形を保ち、最後まで食感が残るのが特徴です。
3. ラーメン店が“溶けない海苔”を選ぶメリット
● スープに立てても倒れない
見た目の存在感が増し、写真映えも良い。
● スープを吸っても破れない
麺を巻いて食べる「海苔巻き麺」がしやすい。
4. 業務用ラーメン海苔を選ぶポイント
ラーメン店が海苔を選ぶ際は、以下の点をチェックすると失敗しません。
- 収穫時期(3月以降の晩摘み)
- 厚み(しっかりした硬さがあるか)
- 焼きの強さ(強めの焼きは香りが立つ)
- 色(黒すぎず、深い緑が理想)
- 国産海苔であること
特に「晩摘み × 強めの焼き」は、家系ラーメンとの相性が抜群です。
5. まとめ|“溶けない海苔”は収穫時期で決まる
ラーメン用海苔が溶けにくい理由は、
3月以降に収穫される晩摘み海苔の硬さと繊維の強さにあります。
- スープに負けない
- 麺を巻いても破れない
- 香りがしっかり残る
これらの特徴は、晩摘み海苔だからこそ実現できる品質です。
ラーメン店の仕入れ担当者が海苔を選ぶ際、
「収穫時期」は必ずチェックしたい重要ポイントです。
亀屋海苔では、その原料を見極めて仕入れ、ラーメン用海苔として販売しております。

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