【コラム】梅雨に海苔が湿気る原因と対策|飲食店で起こりやすいトラブルまとめ

業務用海苔 梅雨時期の保管方法 亀屋海苔株式会社

【梅雨は海苔トラブルが最も増える季節】

業務用海苔に起こりやすい問題とプロが実践する対策

梅雨(6〜7月)は厨房の湿度が 70〜80% に達し、 海苔が一晩でしんなりする“年間で最も危険な時期” です。

寿司店・ラーメン店・おにぎり専門店・惣菜店など、 業務用海苔を扱う現場からの相談が最も増える季節でもあります。

この記事では、梅雨に起こりやすい海苔トラブルと、 プロが実践している具体的な対策をまとめました。

 

梅雨に多い“海苔トラブル”とその原因

■ トラブル①:しけり(パリッとしない)

  • 海苔は水分がほぼゼロの乾物

  • 空気中の湿気を一気に吸う性質がある

  • 湿度70%を超えると、数時間で食感が劣化

■ トラブル②:赤変・変色

  • 湿気+温度変化で酸化が進む

  • 寿司用乾のりやラーメン用乾のりは特に赤変しやすい

■ トラブル③:香り落ち

  • 湿気を吸うと磯の香りが弱くなる

  • 寿司海苔やおにぎり向け海苔は香りが命なので影響が大きい

■ トラブル④:ベタつき(塩のり・味もみのり)

  • 調味液・塩分が吸湿性を持つ

  • 湿気るとベタつきやすく、香りも急速に劣化

 

トラブルを防ぐ“プロの対策”

 ◆対策① 大袋は開封回数を減らす(最重要)
  (飲食店で一番多い湿気る原因はこれです。)

  ・大袋を何度も開け閉め → 湿気が侵入

  ・1日の使用量に合わせて小分け袋を作る

   例:1日200枚使う場合 → 午前100枚・午後100枚

   開封回数を減らすだけで湿気トラブルは半減します。

 ◆対策②:保管場所は「厨房の外」または「冷蔵庫」

  厨房内は湿度が高すぎるため、厨房内常温保管はNG。

  湿度の少ない冷暗所 or 冷蔵庫がおすすめです。

  ※冷蔵庫は湿度が低いが、密閉が甘いと逆に湿気を吸うため注意。

 ◆対策③:乾燥剤の交換頻度を“梅雨だけ倍にする”

  プロの現場では、乾燥剤の寿命が短くなります。

  湿度70〜80%の厨房では、乾燥剤がすぐに飽和するため

  梅雨は通常の2倍の頻度で交換したり、大袋・小袋どちらにも乾燥剤を入れる

  ことが必須となります。乾燥剤が膨らんでいたら即交換。

 ◆工夫④:“完全密閉”の徹底。

  意外と多いのが「チャックの閉め忘れ」。

  • 作業の合間に取り出して閉め忘れ

  • 蓋が浮いている

  • チャックが途中までしか閉まっていない

  梅雨は特に、密閉の甘さ=即湿気る と考えてください。

海苔の種類別 梅雨時期の保管注意点

 ■ 寿司用乾のり(乾のり)

  ・湿気ると赤変・香り落ちが起きやすい

  ・乾燥剤の劣化に特に敏感

  ・開封後は即冷蔵庫が基本

 ■ おにぎり向け焼海苔

  ・焼いてある分、乾のりより湿気に強い

  ・ただし、一度湿気るとパリッと感は戻らない

  ・小分け運用が最も効果的

 ■ ラーメン用海苔(焼海苔・黒海苔)

  ・湿気るとスープに入れた時の香りが弱くなる

  ・湿気た海苔はスープで溶けやすくなる

  ・ラーメン店は乾燥剤の交換頻度を上げると安定

塩のり・味もみのりは“湿気リスクが倍増”

  ・塩・タレ・調味液が吸湿性を持つ

  ・表面に味が付いているため、湿気るとベタつきやすい

  ・香りの劣化が早い

 対策として・・・
  ・アルミ袋保管が最も安全(防湿性が高い)

  ・開封後は必ずチャックをしっかりとしめる

  ・濡れた手で取りださない(大前提)

  ・乾燥剤は通常より大きめを使用

  ・小分け袋を作り、厨房内に置く量を最小限に

梅雨前にやるべき“事前メンテナンス”

  ・乾燥剤のチェックと交換

  ・保管棚の湿度チェック

  ・大袋を小分けして開封回数を減らす

  ・冷蔵庫の密閉状態を確認

 

湿気ってしまった場合

  軽度 → 炙りで多少戻る

  中度以上 → 風味は戻らないため、プロ現場では使用しないのが基本

  海苔は“予防がすべて”です。

 

梅雨は厨房湿度70〜80%で海苔が一気に湿気る季節。 大袋の開封回数を減らす+冷蔵庫保管+完全密閉 が基本です。

塩のり・味もみのりは特に湿気に弱いため、 通常以上の対策が必要になります。

 

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